副業としてフードデリバリー配達員をおすすめする理由と種類も解説

こんにちは。はじまりです。

『フードデリバリー配達員』で副業するのはどうなのか?をお話していきます。

今や普通に街を歩いていて、フードデリバリーの自転車やバイクを見かけない日はありません。

はた目から見ていると肉体労働できつくて稼げないイメージを持たれている人もいるかもしれません。

ですが、副業としてやるならメリットは大きいです。

以前はごく一部の都市だけでしか利用できなかった宅配デリバリーですが、最大手「ウーバーイーツ」など47都道府県に対応し、日々そのエリアを拡大しているサービスもあります。

「お金を稼ぐ」以外にもおすすめポイントがありますから、ぜひ読んでみて下さい。

フードデリバリー配達員の仕事内容と雇用形態、収入を解説

決められた時間内なら好きな時に働ける副業として、近年注目されているのがフードデリバリーサービスの仕事です。

でも街を歩いていたら何となく見かける程度で、経験がない人だと内情は想像しにくいかもしれません。

仕事内容

実際にフードデリバリーサービスに登録して、いざ仕事に入るとどうなるか?

正直どこのデリバリーサービスも大体の流れはそこまで変わらないため、大まかにご説明します。

  1. まず働きたいフードデリバリーサービスにWeb登録(必要があれば説明会やバッグなどの受け取りも行う)
  2. 働きたい時にデリバリーのアプリをオンにする
  3. アプリに注文が入る
  4. 指定された店まで料理を取りに行く(自転車、またはバイク、自動車を使う場合も)
  5. 料理を受け取ったら指定されたお客の住所まで移動
  6. 料理をお客に渡す(金銭のやり取りが発生する場合もある)
  7. 配達完了をタップして次の注文を待つ、もしくはアプリをオフにする

 

上記が大まかな流れになります。

デリバリーサービスによっては配達距離で料金が違ったり、一律料金だったり、もしくは決められた件数を配るとボーナス加算される事もあります。

雇用形態

配達員未経験、もしくお客側としてもデリバリー利用経験のない人は誤解しがちですが、フードデリバリー配達員は雇用されているアルバイトではありません。

ウーバーイーツや出前館、フードパンダ、WOLT、DiDiFoodなどのフードデリバリー配達員として働く場合、その契約形態は業務委託、つまり個人事業主になります。

個人事業主の配達員は基本的に時間の拘束はなく、注文アプリを起動させている時間帯が勤務時間になります。

収入面も時間給や日給ではなく一部を除けば『完全出来高制』であり、注文を受けて配達をこなすほど収入が上がります。

気になるのは、個人事業主は雇用保険や労災保険などの社会保障がない点です。

配達員は自転車、バイクなどの移動手段を使うため、労災事故のリスクは常に付きまといます。

近年は配達員による無謀な運転や物損、人身事故などが問題化しており、事故の際の労災保険の有無がデリバリーサービスを選ぶ上で大事なポイントになります。

実際に労災に関する補償を整備しているデリバリーサービスは増えています。

収入

あとでデリバリーサービスを数社ほどピックアップして解説しますが、ここでは一番わかりやすい例として【ウーバーイーツ】を取り上げます。

やはり配達エリア、注文件数の多さから一番稼げる可能性が高いのは、このウーバーイーツです。

本業として毎日取り組んでいるベテラン配達員の中には月40〜50万円稼ぐケースもザラにあります。

その内訳ですが、これはデリバリーサービスによって違います。

出前館のように距離に関係なく1件いくらの固定料金だったり、ウーバーイーツなら決められた数を配達することで『ブースト』『クエスト』と呼ばれるボーナスが加算されるタイプもあります。

さらに、例えばウーバーイーツと出前館など、他社と掛け持ちすることで月収100万円を叩き出す人も一部にいます。

今回は副業としてフードデリバリーを紹介していますが、週1日、8時間勤務で月収10万円を達成している配達員もいます。

報酬の支払い日に関してですが、一般的な例として、業務委託は当月末締めの翌々月の振り込みなど遅くなりがちです。

しかしデリバリーサービスは報酬の週払いや月2回支払いなどスピード感がある企業が多いのも大きなポイントですね。

フードデリバリー配達員を副業にするメリット

配達員と一口に言っても、企業ごとに特色がありますから、ここでは大まかなメリット・デメリットを挙げていきたいと思います。

女性や高齢の配達員も街中でよく見かけますし、そこそこの健康体なら誰でもできるため、副業の候補として検討材料にしてもらえればと思います。

配達件数をこなすほど収入が上がる

企業によって報酬の算出には多少の違いがあるのはお伝えした通りですが、基本的に『どれだけ件数を配れたのか』が一番です。

時給1000円なら1時間でどれだけ頑張って配達しても1000円です。

しかし業務委託のフードデリバリーなら、慣れた配達員であれば時給2000円相当の報酬を叩き出すことも珍しくありません。

特に昼食、夕食時は狙い目ですから、時間や場所などを工夫してみるのもいいでしょう。

働きたい時だけ働ける

全てのフードデリバリー企業がスマホアプリを導入しています。

そのため『配達したい時だけアプリを起動させて注文を待つ』ことができます。

これが雇用されているアルバイトや派遣だと、事前にシフトを組むパターンがほとんどです。

そうなるとあらかじめ決めた日程をきっちり空けておく必要がありますし、大抵の場合は出勤の必要があります。

これが個人事業主の醍醐味、と言っては大げさかしれませんが、自分で全てを決めて働けるのは個人事業主ならではです。

即金性が高い

一概には言えませんが、一般的に業務委託は報酬の発生が遅くなりがちです。

企業に雇用されていれば給与支払いもスムーズですが、個人事業主として業務委託契約を結んでいると報酬の支払いが翌々月になること珍しくありません。

しかしフードデリバリーサービスはどこの企業も報酬支払いが早いです。

細かい違いはありますが、例を挙げます。

  • 1週間ごとに締めて振り込まれる週払い
  • 半月ごとに締めて振り込まれる月2回払い

 

基本的にほとんどのフードデリバリーが報酬の支払いが早いです。

歩合制で即金性も高いため稼ぐ実感も大きいのではないでしょうか。

開業届が出しやすく、節税ができる

繰り返しお伝えしているように、フードデリバリー配達員は『個人事業主』です。

仮にこれが副業として週1日しか稼働していなくても、開業届は問題なく出せます。

実は数年前に私自身、今のようなフードデリバリーが流行る前の頃でしたが開業届を出しています。

『海岸に落ちている石を拾ってネットで販売する』という、何とも怪しい事業内容を記載して開業しているんです。

税務署員さんも明らかに私を胡散臭そうに見ていましたし、事業内容についても結構突っ込まれました。

なぜそんな内容で開業したのかと言うと、開業届を出して青色申告に変更することで、少しでも節税したかったからです。

つまり個人事業主として事業をしたかったのではなく、節税するために開業したため事業内容も深く考えずに提出してしまったのです。

そんな怪しそうな内容でも開業届は受理されましたから、問題はないのでしょうが、やっぱり事業としての実態がきちんとしている方が余計な神経を使わずに済みます。

青色申告など節税に関する記事もご紹介していますから、よかったら読んでみて下さい。

副業は個人事業主で始めるのがいい!その理由とメリット・デメリット

フードデリバリー配達員を副業にするデメリット

人それぞれですから、どんな仕事(副業)も合う合わないはあるでしょう。

それどころか人によってはメリット・デメリットが逆転することもあります。

ここでは一般的なデメリットを挙げていきます。

個人事業主だから何か起きても補償がない

これはフードデリバリーサービスに限らず個人事業主は恐らくみんなそうです。

社会保険の加入は当然ありません。

今回は副業として紹介していますから、本業で社会保険など加入していれば問題ないでしょう。

ただ、一番の問題は配達中の事故です。

近年、配達員の事故や危険運転、交通ルール違反などが問題視されるようになっています。

一番のポイントは、労災保険だけはきちんとしているか?

労災事故は特に避けたいため、労災保険の加入を取り入れている企業もあります。

自転車、バイク、車と、どの配達手段であっても何かあった時のための保険は頭に入れておきましょう。

報酬の最低保障がないため、収入が不安定になることもある

基本的にほとんどのフードデリバリーが歩合制です。

メリットでは『配達すればするほど稼げる』と言いましたが、裏を返せば『注文を取れなければ報酬はゼロ』です。

企業によっては最低時給なども取り入れたり、今後は報酬形態の変更はあるかもしれませんが、あくまで個人事業主ですから配達員の能力で収入は大きく左右されます。

フードデリバリーを副業でおすすめしている一番の理由はこれですね。

稼げると見込んで最初から本業で始めてしまうと、プレッシャーになってしまい精神的な負担が大きいです。

なのでもし本業で考えているなら、副業で1日何十件も配れるくらい慣れた後ならいいと思います。

あくまで労働のため、休めば収入も止まる

フードデリバリーだけでなく労働全般に言えることですが、働くのをやめれば収入は止まります。

資産運用やブログ運営などは働かなくても収入が発生する『不労所得』を得られるチャンスがありますが、労働はどこまでいっても労働であり、働かなければ収入は得られないのです。

不労所得が難しい分、配達に慣れたら頑張って稼いで普段から余裕を持つことが大事です。

副業でできるフードデリバリー各社を解説

ここからは数あるフードデリバリー企業から数社ピックアップして解説していきます。

報酬形態、配達時間、その他細かいサービスなど企業によって細かな特色が見られますから、参考にして頂ければと思います。

Uber Eats(ウーバーイーツ)

  • 【配達用バッグ】 支給(バッグデポジットあり)
  • 【稼働時間】9:00~25:00(地域による)
  • 【報酬支払い】週払い(日曜日締めの翌月曜日振り込み)
  • 【対応車両】 自転車・バイク・自動車
  • 【配達エリア】全都道府県
  • 【稼働に必要な物】車両・スマホ・バッグ

 

ウーバーイーツはこの後ご紹介する出前館などに比べると単価が低く感じますが、その代わりボーナスなどの特典がたくさんあります。

  • 【ブースト】 注文の多い時間帯に報酬が上がる
  • 【クエスト】 指定期間内に一定の配達回数をクリア剃れば報酬が上がる
  • さらに雨・お昼、夕方時などで注文増加した時の追加報酬もあり

出前館

【配達用バッグ】 自前で用意

【稼働時間】9:00~23:00(地域による)

【報酬支払い】月2回(1日〜15日、16日〜月末から5営業日)

【対応車両】 自転車・バイク・自動車

【配達エリア】北海道、青森県、岩手県、秋田県、山形県、宮城県、福島県、茨城県、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、富山県、石川県、福井県、新潟県、静岡県、岐阜県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、三重県、奈良県、和歌山県、広島県、岡山県、島根県、鳥取県、山口県、福岡県、熊本県、佐賀県、長崎県、鹿児島県、大分県、宮崎県、沖縄県

【稼働に必要な物】車両・スマホ・バッグ

 

1件あたりの単価の高さが出前館の強みであり、シンプルでわかりやすい報酬体系です。

  • 出前館の帽子、黒ズボン着用、髪型も派手すぎないなど服装の規定あり
  • 距離に関係なく1件配達すれば定額の報酬が得られるため、狭い範囲で配達数を稼ぎたい人におすすめ

DiDiFood(ディディフード)

【配達用バッグ】 支給(バッグデポジットあり)

【稼働時間】9:00~25:00(地域による)

【報酬支払い】週払い(日曜日締めの翌火曜日振り込み)

【対応車両】 自転車・バイク・自動車

【配達エリア】大阪、福岡、兵庫、広島、京都、愛知、沖縄

【稼働に必要な物】車両・スマホ・バッグ

 

まだまだ全国的に普及しておらず、ウーバーイーツや、出前館と掛け持ちして取り組むのがおすすめ。

  • ウーバーイーツと同じくインセンティブが充実しており、配達回数20〜100回など段階に応じて追加報酬が支払われる
  • また地域、時間帯、雨、人員不足など状況に応じてインセンティブが発生する
  • 配達中の労災事故など保障が手厚い

foodpanda(フードパンダ)

【配達用バッグ】 支給

【稼働時間】9:00~24:00(地域による)

【報酬支払い】週払い(日曜日締めの翌火曜日振り込み)

【対応車両】 自転車・バイク・自動車

【配達エリア】北海道、宮城、東京、千葉、埼玉、神奈川、栃木、石川、静岡、愛知、岐阜、大阪、京都、神戸、香川、愛媛、岡山、広島、福岡、大分、熊本、鹿児島

【稼働に必要な物】車両・スマホ・バッグ

 

全体的に配達の単価は高めですが、提携するお店がまだまだ少なく、注文自体を取るのに苦戦するかもしれませんが、これも他と掛け持ちするのがいいでしょう。

  • foodpandaは事前に稼働シフトを予約した上で、注文時の応答率90%を超えれば時給保証してくれる
  • 配達員にランク制を設けており、配達実績を積むほど上がっていく
  • 現金での釣り銭対応は必須

Wolt(ウォルト)

【配達用バッグ】 支給(バッグデポジットあり)

【稼働時間】9:00~23:00(地域による)

【報酬支払い】月2回払い(1日〜15日、16日〜月末から10日以内)

【対応車両】 自転車・バイク・自動車

【配達エリア】北海道、青森、山形、秋田、岩手、東京、千葉、神奈川、新潟、福島、宮城、愛媛、静岡、大阪、香川、岡山、広島、福岡、熊本、鹿児島

【稼働に必要な物】車両・スマホ・バッグ

 

Woltも徐々にエリアを拡大し、提携している飲食店も増えていますが、まだまだウーバーイーツや出前館ほどのシェアは見込めないかもしれません。

ただWoltは様々な保証やサポートも手厚く、企業としてもしっかりしていますから、副業としてはうってつけです。

  • 配達距離が長ければ長いほど報酬アップ
  • Woltも事前に稼働シフトを予約した上で、規定に沿って配達すれば時給保証あり
  • フードデリバリーでは唯一適正テストがある
  • 配達回数、時間帯、雨などに応じてインセンティブあり
  • コールセンターのサポートが充実しているため、何か困った時が助かる
  • バッグ、制服一式支給

Menu(メニュー)

【配達用バッグ】 自前で用意(公式サイトから購入も可)

【稼働時間】24時間

【報酬支払い】日払い

【対応車両】 自転車・バイク

【配達エリア】北海道、宮城、東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、茨城、栃木、愛知、静岡、新潟、石川、長野、岐阜、富山、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、広島、岡山、香川、高知、山口、福岡、熊本、長崎、大分、宮崎、鹿児島、沖縄

【稼働に必要な物】車両・スマホ・バッグ

 

やはり24時間稼働できること、日払いで即金性が最も高いことがMenuの大きなポイントです。

配達員の状況によっては深夜帯の方が稼働しやすいケースもあるでしょうし、今すぐお金が必要な場合など、副業として考えるなら相性抜群ではないでしょうか。

  • Menuもランク制を導入(実績を積むことで報酬アップ)
  • 回数に応じたインセンティブもあり
  • 労災事故の保障制度も充実
  • 提携する飲食店が多め

まとめ

フードデリバリー数社をピックアップしてご紹介しましたが、結局どこを選べばいいの?となるかもしれません。

正直どこを選んでもかまいません。

地域によってはフードデリバリーの選択肢がなかったり、状況も人それぞれでしょう。

ただ、それでもあえておすすめするならウーバーイーツを推したいですね。

理由は全国展開しており、最も注文数も多いからです。

当然ライバルも多く、飽和状態を気にするかもしれませんが、一番大事なのは実際に注文を取って稼ぐ経験をしてみることです。

慣れてきたら【ウーバーイーツ×出前館】【出前館×Menu】など他社と掛け持ちしてみましょう。

アプリを同時に起動させておき、注文が入った方へ行くやり方ですね。

ただ同時に注文を受けると、どちらかの配達が遅延する可能性がありますから、時間の配分にはくれぐれも注意しましょう。 

今回は副業としておすすめしていますが、今は正社員も安泰ではありませんし、デリバリー配達員は何か起きた時のセーフティネットとして考えてもいいのではないでしょうか。